公認会計士は「可能性」次の世代に渡せるものを 嶋田史郎 公認会計士は「可能性」次の世代に渡せるものを 嶋田史郎

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SDGsに取り組む公認会計士の紹介

#2 公認会計士×GX 嶋田史郎さん(東京会)

#2公認会計士×GX

株式会社PID 取締役会長/PID会計事務所 代表/
環境省認定制度 脱炭素アドバイザー ベーシック サステナビリティオフィサー

嶋田史郎さん

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公認会計士は『可能性』。次の世代へ渡せるものを

現在、世界のあらゆる地域で気候変動による自然災害が問題になっています。SDGsが掲げるテーマの中でも、喫緊の課題であることは、誰の目にも明らかなことです。

今回動画にご登場いただくのは、嶋田史郎さん。取締役会長を務める株式会社PIDは、アビームコンサルティングと共にGX支援ツール『Cyanoba(シアノバ)』を開発した注目の環境テック企業です。

『Cyanoba(シアノバ)』開発の経緯や、その中でどのように公認会計士のスキルや視点が活かされたのかについて、そして新しく始まった環境問題への取り組みなどについてお話を伺いました。

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きれいな『地球(住まい)』を
残していきたい

独立と海外を視野に公認会計士の道へ

嶋田史郎さんが公認会計士を目指したのは高校2年生の頃。将来は独立をして、世界を舞台に働きたいと考えていた嶋田さんは、大学在学中に資格を取得。卒業後は現在のPwC Japan有限責任監査法人へ入所した。

「希望通り国際部門に配属されましたが・・・仕事は本当にきつかったですね(笑)。でもインチャージなど貴重な経験をたくさんさせていただきました」

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嶋田さんは自身を「好奇心が旺盛で興味の軸が色々な方へ向くタイプ」と分析する。全てを取り上げると混乱するから、と雑談の中で教えてくれた職業経験は大変ユニークだ。

監査法人を退所した後、嶋田さんはいくつかの経験を経て、公認会計士として独立。一つのオフィスを4人の仲間でシェアし、幅広い会計業務を請け負った。

しばらくすると好奇心の軸が再び海外へ向くようになる。

「アメリカに行きたいなと思い始めて、英語の勉強を始めました。ひょんなことからMBA留学の⼊学許可が下りまして、⼀度きりの⼈⽣、せっかくだから仕事を辞めてMBA留学に⾏ってしまおうと」

不動産テックとの出会い

好奇心だけではない。考えたことを現実に変える行動力の人でもある。留学先はマサチューセッツ州立大学。世界各国から留学生が集まり、さまざまな異文化交流をする中で一つの事業ドメインに出会う。不動産テックだ。

「ボストンに行った時、宿泊サービスが高額でなかなか泊まるところがなかったんです。そんな中で知ったのがAirbnbでした。今でこそグローバル展開されていますが、当時はアメリカだけ。このサービスはすごいなと衝撃を受けて、不動産関係のベンチャーに興味が湧いたんです」

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その思いを抱えて帰国した嶋田さんが次のキャリアに選んだのは、決済系スタートアップのアララ株式会社(現在のペイクラウドホールディングス株式会社)だった。マーケティング担当として入社し、ベンチャーならではの面白さを実感していたという。ところが話は思わぬ方向へ。

「突然取締役をやらないかというオファーをいただいて。最初はびっくりしたんですが、お引き受けして戦略及び財務担当役員になりました」

その後、アララは上場。嶋田さんは退社し、自ら不動産テックの会社を立ち上げた。それが現在、取締役会長を務める株式会社PIDだ。

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不動産と環境問題を繋げた思い

不動産テックに興味を持ち起業した嶋田さんが、なぜ今は環境問題に取り組んでいるのか。両者は嶋田さんの中でどのように繋がったのだろう。

「不動産って何かというと『住まい』なんですよね。地球は僕らの住まいですから、それを次の世代にきれいなまま渡せるかということだと思うんです。

要は目の前の人や次の世代に良いものを渡してあげよう、という思いだけ。それが結果的には持続可能な世の中というものに繋がるのではないかな、と」

そう考える嶋田さんが、公認会計士の視点を活かして取り組むGXとは・・・。企業のサステナビリティ経営支援に興味をお持ちの公認会計士の皆様にもぜひご視聴いただきたい。

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